


ジオメトリックな建築から、四方八方に広がる景色を堪能する
ダイナミックな大地の隆起と海の侵食によって生まれた標高307mの丘陵地「日本平」。その山頂に立つのが、駿河湾越しには富士山、眼下には清水港、視線を上げればその先に伊豆半島や南アルプスまでが一望できる展望施設と空中回廊で構成された「日本平夢テラス」。設計を手がけた建築家の隈 研吾は法隆寺夢殿を手がかりに、ジオメトリックな八角形の建築に挑戦した。展望施設では最上階の天井を見上げると、伝統的な木組み技術を応用した美しい木の梁が放射状に広がり構造美も楽しめる。また展望施設からシームレスにつながる全長約200mからなる空中回廊では、建築の魅力と周囲のダイナミックな地形を同時に体感。地元静岡県産のヒノキやスギ材を使用し、木のぬくもりと森のような空間が広がっている。
日本平夢テラス
・設計:隈研吾建築都市設計事務所
・所在地:静岡県静岡市清水区草薙600-1
・用途:展望施設
・竣工年:2018年
Text:Yoshinao Yamada