「MOON:海をつなぐミュージアム」は、海と人とのつながりを深く知り、その関係と価値を見つけていく総合的な海のミュージアムです。
海は、広大無辺な自然でありながら、同時に私たちの暮らしの場であり、文化や記憶、生業など、私たちの営みを育む存在でもあります。MOONは、そうした海の多様な姿を見つめ直し、過去から現在、そして未来へとつなぐ場をつくりだすミュージアムです。
MOONでは、海との未来の共生社会に向けて、海に関する文化や資料、表現や記録をデジタルアーカイブし、だれもがアクセスできるかたちで保存・公開しています。また、展示や企画、学びの場のプラットフォームとして、子どもから大人までが海について考え、感じ、楽しむ機会を創出します。
MOONは、すべての人と海の知とよろこびを分かち合い、海とともに生きる未来を、描いていくミュージアムを目指します。
MOONは、「海と人をつなぐミュージアム」。その「つなぐ」とは、私たちの暮らしや記憶、思いが重なってきた存在としての海を見つめ直すことです。
古くから人が海から学んだこと、今を生きる私たちが感じていること、まだ見ぬ未来へ残していきたいこと。そのひとつひとつを集め、記録し、分かち合うことで、時間や世代をこえて海との関係を結び直す。海を知ることは、自分たちの生き方を考えることでもあります。
「つなぐ」とは、本来あるはずの関係が見えなくなっている「あいだ」に、あらためて目を向けることです。
海は、私たちの暮らしや社会と深く結びついているにもかかわらず、そのつながりは気づかれにくく、時に忘れられてきました。自然と生活、過去の記憶と今の選択、遠くの海と身近な日常。ばらばらに見えているもの、つながりが失われたように感じられるもののあいだに、問いを立て、学び、つくり、分かち合っていく。
そうして関係を結び直していくことは、未来へとひらかれた営みであり、世界をあらためて知るよろこびでもあります。
MOONの企画展は、毎回ひとつのテーマを掲げ、海をめぐる問いを深く掘り下げていく展示です。テーマに応じて、資料や表現、様々な視点を組み合わせ、建築、アート、映画、マンガなど、分野を横断しながら「海」を探ります。
第1回は「海の未来」をテーマに、2026年春に開催します。その後も半年ごとに新たなテーマを設け、継続的に海を問い直していきます。ひとつの答えを示すのではなく、問いを重ね、その重なりのなかに思考の軌跡を描いていくことを大切にします。
見る人がそれぞれの海を感じ、持ち帰る場となることを目指しています。
MOONの常設展では、海と人との関わりを、時間や地域をこえて辿ります。海のある風景、道具、言葉、記憶。身近でありながら見過ごされがちな海の存在を見つめ直すことで、日常と海が深く結びつきを再確認する場とします。音楽や映画、マンガや本、民具から海に関わる学校の取り組みなど、さまざまな作品や資料、取り組みを収集し公開します。
MOONの研究は、海をめぐる文化や表現、暮らしの知恵を記録し、読み解く営みです。学術的な視点を大切にしながら、課題意識や個々の興味・関心を起点に、MOONを主体にして行われたリサーチプロジェクトなどを公開。海の漂着物を活用した飲料や製品の開発、研究機関や企業と連携した海を楽しむためのコンテンツの研究など、企画展や常設展の「タネ」となるような内容を随時更新します。
MOONのミュージアムショップは、海との関係を日常に持ち帰るための場所です。プロダクトや作品、書籍などを通して、海について考えるきっかけや、手に取るよろこびを届けます。リビングやデスクに、ぜひ小さな海を手元に置いてみてください。
MOONのスタジオは、学び、つくり、試してみるためのひらかれた場です。ワークショップや制作、対話を通して、子どもから大人までが、自由に海と関わります。考えることと楽しむことがわかれない、海との新しい関係が生まれる場所です。