MOA美術館

高さ8m、幅32mの広大な全面ガラスが特徴の本館建物。2017年のリニューアルでは、窓から海がより美しく見えるよう天井の高さなどミリ単位で調整された。
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海抜250mの高台に広がるオープンテラス、ムアスクエアからの景観。斜面にはポール・スミザー監修の「海の見える庭」が整備されている。
本館2階のメインロビーからの眺め。寒水石の床に反射する風景も美しい。壁面には杉本博司の代表作「海景 熱海」が展示されている。

海を見つめながら、あまたの至宝と出合う美術館

静岡県熱海市の高台から相模湾を見下ろせる私立美術館。創立者、岡田茂吉のコレクションを基盤に、国宝、重要文化財、重要美術品を含む作品を展示する。山麓のエントランスから本館までの山の傾斜を活かした動線計画、海へのパノラマビューを実現した巨大なガラス窓の大展望ロビーなど、自然と建築を融合した空間で知られる。2017年には杉本博司と榊田倫之による新素材研究所の設計で内部空間を改修し、伝統的な素材と現代的なデザインが融合した展示空間へとアップデートを重ねている。さらに2026年にはランドスケープデザイナーのポール・スミザーのデザイン監修で「海の見える庭」がグランドオープンした。時代の変化と向き合いながら、自然の美しさのなかで日本の美を届ける美術館である。

MOA美術館(エムオーエー美術館)
・設計:竹中工務店
・リニューアル監修:新素材研究所 杉本博司+榊田倫之
・所在地:静岡県熱海市桃山町26-2
・用途:美術館
・竣工年:1981年(2017年リニューアル)

Text:Yoshinao Yamada