あなぶきアリーナ香川

瀬戸内に浮かぶ小さな島々を思わせる、柔らかな曲線が特徴のドーム屋根。大きい方がメインアリーナとなり、小さい方がサブアリーナになっている。写真提供:あなぶきアリーナ香川
ふたつのアリーナをつなげる大屋根。つながる部分が共通するロビー空間として機能し、ここからも海を望むことができる。写真提供:香川県
網目状に骨組みを組む単層ラチスシェル構造を採用することで、アリーナの内部の軽やかで開放的な空間を実現している。写真提供:香川県

高松港に浮かぶ、讃岐の山々のように愛らしいアリーナ

香川県高松市の高松港頭地区「サンポート高松」にある多目的アリーナ。妹島和世と西沢立衛による建築ユニットSANAAが設計を手掛けた。メインアリーナ、サブアリーナ、武道施設の3つで構成され、おおらかな流線型の大屋根を介して一つに繋がる。そのドーム状の連続屋根は、瀬戸内の島々や讃岐山脈の風景に溶け込むようなゆるやかな曲線を描く。景観を考慮し、全体の高さを抑え、讃岐平野の山々や瀬戸内海といった豊かな自然と調和する軽やかな印象の建築を実現した。アリーナ間は屋根のかかったエントランス広場として人が集う場となり、北側と東側に隣接するプロムナードの向こうに海が広がる。

あなぶきアリーナ香川
・設計:SANAA
・所在地:香川県高松市サンポート6-11
・用途:多目的施設
・竣工年:2024年

Text:Yoshinao Yamada