今治市伊東豊雄建築ミュージアム

造船の街である今治をイメージした鉄板で造られた巨大船のような「スティールハット」。内部も垂直の壁はほとんどなく、建築家の代表作やプロジェクトの軌跡が展示されている。©Daici Ano
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 37c3e6c9c38b87de5c22a9f38e396a41.webp
カマボコ状の屋根が連続する「シルバーハット」。海側の壁が抜かれ、瀬戸内海の自然環境や風が通り抜けるようリデザインされた。©Daici Ano
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: ce71eb07360eb2df356485c5646b7617.webp
かつての自邸としての間取りなどはほぼそのままに、開放的な空間へと再生。図書閲覧スペースも設けられた。©Imabari City

大三島のみかん畑で、伊東豊雄の試みを知るミュージアム

愛媛県今治市大三島にある建築家、伊東豊雄の建築ミュージアム。瀬戸内海を見下ろす傾斜地のみかん畑に立ち、展示棟とアーカイブ・ワークショップ棟を備える。設計も伊東によるもので、「スティールハット」「シルバーハット」の二棟からなる施設そのものが作品となる。4種の多面体を連結する前者では伊東の作品や活動を紹介・展示、旧自邸を再生した後者では貴重な図面や家具とともに空間体験を楽しめる。かつて東京の市街地にあった「シルバーハット」は非常に開放的な建築で、その内部から隣接する島々や海を楽しむことができる。伊東は少子高齢化によって休耕地となったみかん畑をぶどう畑とし、栽培から醸造までを島内で一貫して行うワイナリー「大三島みんなのワイナリー」の活動にも力をいれる。

今治市伊東豊雄建築ミュージアム
・設計:伊東豊雄(伊東豊雄建築設計事務所)
・所在地:愛媛県今治市大三島町浦戸2418
・用途:博物館
・竣工年:2011年

Text:Yoshinao Yamada