


島々を巡る客船を、海に浮かぶ旅館として表現
「せとうちの海に浮かぶ、ちいさな宿」をコンセプトに掲げる宿泊型の客船。その名は瀬戸内海でとれるイシガニの備後地方で使われる愛称を由来とする。広島県尾道市のベラビスタマリーナを母港に、季節や出発日にあわせて
数種類の航路を運航。建築家の堀部安嗣が手がけた船内は木材をふんだんに使用し、船上の切妻屋根もあいまってまるで木造の旅館が船として浮かぶかのよう。船内には客室、ダイニング、ラウンジなどを設ける。客室はすべて瀬戸内海を一望できるテラス付き。航路毎に異なるルートで瀬戸内海を周遊し、夜になると島の沖合や湾に錨を下ろして停泊。多島美をもつ瀬戸内の伝統、文化、風土、そしてなにより海の美しさを堪能しながら、島々を巡ることができる。
guntû(ガンツウ)
・設計:堀部安嗣(堀部安嗣建築設計事務所)
・乗下船場所:広島県尾道市浦崎町1364-6(ベラビスタマリーナ内桟橋)
・用途:宿泊施設(旅客船)
・竣工年:2017年
Text:Yoshinao Yamada