玄海海中展望塔

陸地と展望塔を結ぶ桟橋。海面と並行に走る直線と、海中に垂直に立つ円柱形の塔と、その幾何学的なコントラストも美しい。
展望塔の天井を360度スクリーンにしたプロジェクションマッピングを導入。唐津・波戸岬の海を再現したダイナミックなCG映像が楽しめる。
波戸岬一帯の海は、対馬海流と寒流が合流し生態系も豊かな海域。海中窓からは、たくさんの魚が遊泳する様子など、ありのままの海底世界を見ることができる。

日本海唯一の海中展望台で、海を間近に楽しむ

佐賀県唐津市鎮西町の波戸岬近くにある日本海側で唯一の海中展望塔。設計者は清家 清。波戸岬の陸地から86mにおよぶ桟橋で展望塔へアプローチし、海上デッキからは三方に玄界灘の島々を見渡せる。塔は高さ20m、直径10mで、螺旋階段を降ると階下に水深7メートルの海中展望室が広がる。全面に設置された24個の海中窓より海中の景色を眺めることができる。波戸岬一帯は暖流と寒流が合流するため、生態系も豊か。遊泳する魚、貝類、海藻の姿を楽しめる。2024年にリニューアルを行い、塔内にプロジェクションマッピングを導入した。海の姿を間近に楽しめるほか、映像、照明、立体音響で施設内に没入感ある演出を加えた。

玄海海中展望塔
・設計:清家 清
・所在地:佐賀県唐津市鎮西町波戸
・用途:展望塔
・竣工年:1974年

Text:Yoshinao Yamada